「好きな人がいたって京と龍に言うわけないでしょ。」
私がそう言うと、やっぱりそうですよねって落ち込まれる。
それでも私が言うわけないじゃん。
考えてよね。
それからも学校生活はどうかと質問攻めだったけど、それは全部答えてあげた。
しまいには
「俺もずっとお嬢のお側にいたいっす。」と言われたけど。
丁寧に断った。
あんたらが来たら邪魔されそうな気でしかないからね。
それから少しして伊吹が出てきたから今度は私が行く。
だけどまた伊吹の顔は赤くて………
「今度は何言われたの?」と聞くけど
「な、なんでもないです!」と言われた。
いや、完璧に焦ってるじゃん………。
まあいいか、と思いながらお父さんのところに行くとまたニヤニヤしていた。



