「私、ある意味あんたが怖いわ。」


と素直な言葉を口にした。


「怖い……ですか?
そんな、どのような所がでしょうか?


今すぐ直すよう努力します。」


いや、だから外見の話じゃないって。
中身だよ中身。


ま、そんなことは言わないけどね。


そう思いながら大通りを歩いていると突然近くで…………


「キャーーッ!」


という悲鳴が。


急いで悲鳴が聞こえてきたところを見ると、1人の男が鞄を抱えながら片手にナイフのようなものを持ってこちらに走ってきていた。


その後ろからは
「待ちなさい!!」と言って走ってる警察官が。