お父さんは組長だから、帰ってこない日なんてザラにあった。 だけどお母さんはずっと側にいてくれたから寂しくなんかなかった。 それと同時に強いお父さんに、強い心のお母さん。 そんな2人にひどく憧れを持った。 私も2人のような人になりたい。 私も強くあろうと心に決めた。 そんな矢先………… 『お、お母さん………? ねぇ、お母さん……!起きてよお母さん!!』 お母さんが家で倒れていた。 意識を完全に失っていたのだ。