「………い……結衣。」
誰かが私の名前を呼び、はっと我に返る。
すると隼人くんとお母さんが心配そうに私を見ていた。
声をした方を見ると、私の隣にいつのまにか伊吹がいた。
そんな伊吹は心配そうな顔とは違って切なげに見える。
多分、私を見てわかったのだろう。
「西条ちゃん、大丈夫?」
「うん……!ごめん、ぼーっとしちゃって。」
私は笑顔を浮かべると、安心したような顔をした隼人くんとお母さん。
「じゃあもうすぐで料理全部揃うから楽しんでね〜。」
隼人くんのお母さんがそう言ってまた厨房に戻っていった。
その後、私たちは大きい机を囲っているみんなの元へと行く。



