『結衣、私が元気になったらどこに行こっか?』
………私のお母さんは本当に強い人だった。
お父さんが惚れた人だから強くて当たり前だ。
だけどそれは心であって…………身体は脆くて弱い人だった。
だけどそれを感じさせないくらい強い心の持ち主だったんだ。
気づけば入院生活をしていたお母さんは日に日に痩せていった。
点滴の数が増えていった。
だけど笑顔は減らなくて、ずっと笑っていて泣いてるところなんて見たことない。
だけどそれは私の前だけであって………
『私、死にたくない………
結衣をおいて死ぬなんて嫌だよ………』
私が病室にいない時、お父さんに向かって弱音を吐き泣いているお母さんの姿を見つけた。
………無理、してたんだ。
私を悲しませないために。
それが本当に辛くて、だけど同時に私もお母さんの前では常に笑顔でいようって思ったんだ。



