女慣れしてないところもギャップがあって可愛い。


まあ私も恋したり付き合ったことないんだけどね。


とにかくさっきは動揺して護衛担当変えろって言っちゃったけど、よくよく考えればまあいいかもしれない。


なんて、単純な私はそう思いながら伊吹に話しかける。


「今日の学校案内はもう終わり?」
「うん、ここで終わりだよ。」


「じゃあ帰ろっか。」


さっきまでと一変して立場が変わった。
私が押せ押せになる。


そして私たちは学校を出た。


学校を出るとすぐに伊吹は敬語の様呼びに変わったけど、それはまあ別にいいかと思った。


それと同時にこれから楽しいことになりそうだと淡い期待を抱いている自分がいた…………。