「………なんか今日の伊吹、へん。」 なんて言いながらも私は離れる気なんてなかった。 胸の高鳴りが抑えられず、うるさい。 「すいません、これが俺のわがままです。」 伊吹の低い声が耳に響く。 なに……? 伊吹はこうしたかったの? 本当に、バカだよね。 これじゃあ好きだってバレバレじゃん。 隠す気あるの、この人は。 だけど伊吹はそんなこと気にしていないのか、抱きしめる力を強めた。 なんか、いつもと違う伊吹に調子が狂うなぁ。