だけど、ね……。
「伊吹、頭あげて。」
私の言葉でゆっくりと頭を上げる伊吹。
………私はすぐに切り替えられるほど器用じゃないから………
そのまま伊吹の背中に手を回して抱きついてやった。
すると頭上から焦った声が。
「ゆ、結衣様!?い、いきなりどうしたのですか……!?」
「………これぐらいお詫びとしてしてよね!
昨日の伊吹、本当に怖かったんだから!
昨日のは誤解だって言ってんでしょ!
なんで信じてくれないのバカ……!」
涙がこぼれないように伊吹にぎゅーっと巻きつく。
そしたら伊吹もゆっくりと私の背中に手を回した。



