イケメン王子様と秘密の関係




………さっきからまともに話してくれない。


怒ってるのかな。
嫉妬、ってことなのかな。


すると、廊下を歩く伊吹が私の方を振り返った。


「………結衣様、夕飯の用意をするので少しお待ちください。」


その声がいつもより冷たい気がする。


「なんか、やだ。
誤解だって言ったじゃん、さっきのこと。」


「…………はい、もう知ってますよ。」


「じゃあなんで怒ってるの?」
私がじっと伊吹を見つめる。


「………怒るなんて、そんなこと……」


伊吹は軽く笑っているけれど目をそらして合わせてくれない。


それが不自然だから怒ってるって言ってんじゃん!