………でも、伊吹はこのことに関して照れてるわけじゃなさそうだ。


じゃあなんでさっきは照れたの?


じーっと伊吹を見つめると、向こうも私の方を見た。


だけどまたすぐ視線をそらし、また赤くなる頰。


「ちょ、だからなんで照れてるのってば!
私何かした?」


「ち、違います……!
本当に何もないですから……!」


そう言うだけでそれ以上何も言おうとしない伊吹。


結局私は諦めて学校に行ったけど、どこかよそよそしい態度が不思議でならなかった…………。