ーー最寄りの駅に降りて私たちは歩き出した。
なんとなく気まずい空気が流れていたから私は伊吹に話しかけた。
「………伊吹、様子変だけどどうしたの?」
私が聞くと伊吹は少し困ったように笑った。
「そんなにわかりやすいですか?」
………いや、わかりやすいよ。
だって話さなくなるし纏ってる雰囲気がおかしいよね。
私は素直に頷き、うんと言った。
するとここで伊吹からまさかの言葉が。
「………すいません。
何故か結衣様が他の男と話しているのを見るとイライラっていうか、胸がもやもやしてしまって………
この感情をどうしたらいいのかよくわからないんです。」
私は一瞬、頭の中が真っ白になった。
……………は?



