もう一度、伊吹を見る。
やっぱり心臓の音がうるい。
「…………好きだなぁ。」
気づけばそう呟き、伊吹の髪に触れていた。
……………と、その瞬間。
伊吹がピクリと動き、頬が赤くなっていく。
「…………え?」
私が驚いて固まると、伊吹は寝返りをうつようにして反対側を向いた。
「………ちょ、ちょっと待って……?
お、起きてたの……?」
恐る恐る聞くと、耳も赤くなりながら伊吹は
「すいません……。」と謝った。
すると途端に顔があつくなる。
うそ!?
え、いつから!?
「最低!起きてたら言ってよこのバカ!!」
私がそう叫ぶと伊吹も起き上がり、私の方を向いた。
「本当にたまたま目が覚めただけです。
俺は何も聞いてません!
好きとかそういう好きじゃないのもわかってます!」
まだ少し顔を赤らめながら言う伊吹。



