ふぁっくしゅん。





冷蔵庫から缶ビールを取り出した。ひんやりと冷えたそれは1日のご褒美だ。


テレビをつける。

テレビの中では、白衣を着たおじさんとアナウンサーが映し出されていた。


『死んだ人が生き返るというクローン人間なのですが、クローンを作れるには条件があるとか。どういう条件なんですか?』

『まずクローンを作るもとの人間が植物状態であるということが条件です。そこから細胞をとりだし、新しい体を作り出していきます』

『ほうほう。でも、精神は再生できないんですよね?』

『はい。心はプログラムを組むことで再現してます。そのクローンのもとの人間と親しい仲の人から情報を得ることで、その人の人物像をとらえ、再現します』


偉大な技術であるというのに、しょうもないように思えた。


ごくり、一口ビールを飲んだ。苦い味が口の中に広がる。



ピンポーンと玄関のチャィムが鳴った。