相川くんのせいですよ

目の前に映ったのは淡いピンク色の花


さくら、だ...


上半身をゆっくり持ち上げ、桜を見つめる。


どくん、と心臓が高まっていくのがわかった。


誰も、いないよね?
きょろきょろと周りに人が居ない事を確認して、鞄からスケッチブックを取り出す。


こんなに興奮したのはいつ頃だろう。
桜の綺麗な光景に絵を描きたいという気持ちが溢れ出ていく。


下書きくらいは出来るよね。

時計を見てまだ余裕がある事がわかった。


思いついたアイディアで構成を立てていく。
全ての色が活かされるように、邪魔し合わないように、


そんな事を思いながら手を動かした