啓吾は栞菜を支えて車まで向かった。




高宮本社や子会社の近くでは栞菜が自分の足で歩けるようにしてくれている。




すこしでも栞菜がふらつくとすぐに支えられる位置で一緒に歩いてくれた。




栞菜の父はいくら子会社とはいえ高宮の技術を手放すことに渋ったが栞菜の熱意に最後は負けた。




子会社への説明を終えそれぞれの会社からの撤退か継続かの決断は後日返事をもらうことにして栞菜は自宅へ戻った。