次の日栞菜は啓吾に送られて病院へ来ていた。




診察を待つ間ずっとふたりは手を繋いでいた。




啓吾は今までよりずっと優しく笑うようになった。




スーツ姿の啓吾を通りすぎる人が見ていく。




栞菜も恥ずかしくなるくらい啓吾は格好よくスタイルもいい。




「高宮栞菜さん」




名前を呼ばれ診察室に入るとき啓吾はきゅっと握っていた手に一瞬力をいれて微笑んだ。