啓吾は目覚めたとき自分の腕の中で自分の胸におでこをくっつけて熟睡する栞菜の姿に驚いた。




そっと顔にかかる前髪をかきあげる。




幼い頃と変わらない無邪気な寝顔に愛しさが込み上げた。




本当に栞菜を手放せるのだろうか、、、




それまで栞菜を幸せにできるのだろうか、、、




見えない不安が頭をよぎり、不安な気持ちの分栞菜をぎゅっと抱き締めた。