啓吾は栞菜が動こうとすると「こらっ!」と慌ててとめた。




家政婦が夕飯も支度してくれた。




「苦手な食べ物があったら言っておくといい。一通りは伝えてあるけどな。」




「一通り?」




「トマト、にんじん、ピーマン、サーモン、グレープフルーツ、辛いもの、、、」




「もう充分です。。。」




啓吾は予想以上に栞菜を覚えている。




食事が済むと栞菜はシャワーを浴びた。




入浴は医者から禁止されているため短時間のシャワーのみだ。




シャワー中、啓吾は扉の外にいてなにかあったら呼べと何度も声をかけてくる。




栞菜は恥ずかしくて慌ててシャワーをあびた。