「じゃあ、赤ちゃんに会ってみますか。」
そう言うと医師はエコーを栞菜のお腹にあてる。
「ほら。元気に動いていますよ。ここが頭でここが手。こっちが足。もう耳も聞こえていますよ。」
栞菜は涙が溢れて止まらなかった。啓吾は栞菜の手を握り頭を撫でながらエコーをじーっと見ている。
ふと栞菜が啓吾を見ると穏やかな優しい眼差しの啓吾がいた。もう父親の眼差しを向けている。
「赤ちゃんも頑張っていますから、お母さんも頑張りましょうね。」
「はい。」
「出血も止まっていますから、あとはお母さんの体力が回復したら退院できます。そのあともできればお仕事はお休みして1ヶ月くらいは安静に過ごしてくださいね。休息を意識的にとりながら赤ちゃんを守ってくださいね。がんばりましょう、お母さん。」
泣いて返事ができない栞菜にかわり啓吾が返事をする。そんな啓吾に医師が微笑みながら「お父さんもね」と言った。
そう言うと医師はエコーを栞菜のお腹にあてる。
「ほら。元気に動いていますよ。ここが頭でここが手。こっちが足。もう耳も聞こえていますよ。」
栞菜は涙が溢れて止まらなかった。啓吾は栞菜の手を握り頭を撫でながらエコーをじーっと見ている。
ふと栞菜が啓吾を見ると穏やかな優しい眼差しの啓吾がいた。もう父親の眼差しを向けている。
「赤ちゃんも頑張っていますから、お母さんも頑張りましょうね。」
「はい。」
「出血も止まっていますから、あとはお母さんの体力が回復したら退院できます。そのあともできればお仕事はお休みして1ヶ月くらいは安静に過ごしてくださいね。休息を意識的にとりながら赤ちゃんを守ってくださいね。がんばりましょう、お母さん。」
泣いて返事ができない栞菜にかわり啓吾が返事をする。そんな啓吾に医師が微笑みながら「お父さんもね」と言った。



