「立川さんはご存知なかったんですか?」
飯村物流の担当者が翠を見る。
「え?」
啓吾が翠を見るとばつが悪そうに翠がうつむいた。

「高宮の経営状態についての不利な情報は役にたちませんでしたよ。」
その一言に翠はぎこちなく笑う。そんな翠に啓吾は鋭い眼差しをむけていた。




「今後ともよろしくお願いします。」
3人は深々と頭を下げると飯村物流をあとにした。