少し肌寒くなると啓吾は上着を脱いで栞菜にかけた。




「いいよ」




「いいから。」




「、、、ありがと。実は寒かったの。」




「素直でよろしい!あったかいものでも食べに行くか!」



「うん。」




二人は立ち上がり階段を降りはじめた。



途中、啓吾は栞菜に手を差し出した。




「えっ?」




驚く栞菜に啓吾は耳まで赤くなりながら手を更に差し出す。




栞菜も照れながらその手をとった。