栞菜はあたたかい温もりの中でも大きな不安を抱えていた。



この手を放せるときが来るかな。



そんなことを考えていた。




啓吾の自由を奪ったのは私。


縛り付けて背負わせて…私が望んだのはそんな啓吾の未来じゃない。


大好きな人だからこそ。


自分が幸せにできないことを思いしり心が痛む栞菜。