全部君だけ。

「い、行かないよ…?」




私が答えると、まだ何か気に入らないのかムスッとしてる。




「ど、どうしたの?」




「…なんか、ムカつく。」




そう言って君は私を抱きしめる。




「いっつも、俺が起きたら隣にいないし。」




「しかも、なんか時々告白されてるし。」




少し離して、私の髪を撫でながら君は言う。




「俺から離れないで。」