「樹ー!まずどこからいく?」
「やっぱり、金魚すくい?」
「それともー…」

(俺に選ばせる気ある?)

「どこでもいよ」
「萌の行きたい所いくよ」樹が言った。

「じゃあわたあめいこ!」と萌が振り返り、歩こうとした時。

「きゃっ!」萌が叫んだのと同時に転んだ。

「あっ…」転んだ拍子に樹の胸元に飛び込ん出しまった。

「ごっ、ごめん……」萌が照れながら謝る。

「あ、う、うん」樹も動揺している。

萌が離れようとした瞬間、樹が萌をだき寄せる。

「えっ…///」萌がびっくりして顔が赤くなる。

「なあ、萌。」
「俺お前が好きなんだ。」
「良かったら…付き合ってくれないか。」

樹が突然告白した。
周りの人が驚いて足を止めた。

「はいっ…///」萌が照れながら答えた。

「ほんとに?ありがとう…!」
「じゃあ綿あめ行こっか!」樹が目を輝かせていった。

「うんっ!」

しばらく歩いた後、樹が急に止まった。

「どうしたの?」萌が心配する。

「なあ、手、繋がないか?」樹が少し照れながら言った。

「うんっ…!」

2人はきつく手を握った。


【バンッ!パンッ!ドーン!】


花火大会が始まった。


「綺麗…だね。」萌が呟いた。

「うん。」


「あっ!そろそろ優衣達の所行こうぜ。」
樹がスマホを取り出して通話をかける。

「どー?繋がった?」

「ダメっぽい、探しに行こっか」

「うん!」

「あっ、あとこのことは2人には内緒な」樹がスマホをポケットにしまいながら言った。

「だねっ、」

「あ!2人いたよ!」


「おーい!優衣!!泰智!!」樹が叫んだ。