「言ったでしょ?次するときはココだって。」

と、私のくちびるをなぞりながら言う。

その仕草が妙に色っぽい。

顔が真っ赤になる。

「ねぇ、結衣奈さ、そんな真っ赤になるほど

俺のこと好きだったの?」

愛斗が意味深な笑みを浮かべて言うから、

思わず顔をそらした。

「もう可愛いすぎ。じゃあさ、結衣奈からキ

スして?」

『うん…ってえっ⁈』

私が1人であたふたしてると

「せっかく一緒にかえろっかな〜って思った

のに。してくれないなら、結衣奈と一緒に

帰らない。」

愛斗が拗ねたように頰を膨らませる。

かっ、可愛い〜!

じゃなくて!

『わ、わかった!その…キ、キスするから、

かがんで、目閉じて?』

「ん。」

愛斗の整った顔が目の前にある。

ドキドキしすぎてヤバい。

「は〜や〜く〜。」

『わっ、わかったから!』

もう!私は愛斗のくちびるに短くキスをする。

「足りない。」

えッ!?壁にカラダを押さえつけられて、

キスをされる。

角度を変えて何回も。どんどん深くなる。

逃げ出そうにも、愛斗の足が私の足の間に

入っていて逃げ出せない。

『んっ、あい…とぉ…』

ドンドンと胸をたたくとくちびるが離れた。

「そんな声出すと、めちゃくちゃにしたくな

るんだけど。」

もう1度、短いキスをする。