「あの…」
「はい…??」
「私、翠城 澪と申します。宜しければこれからお茶でもしませんか?この学校のことについて教えて差し上げますわ。」
「え、でも入学式…」
「心配しなくても大丈夫ですわ。この学校は入学式に出る出ないは任意なので。」
「え…??」
「どうしても貴方が不安なのなら連絡させますわ。…小林、…あ、お名前お伺いしてもよろしくて?」
「あ、はい!搨舞 雪鈴と言います!」
「とても可愛いお名前ね…!小林、搨舞さんは入学式には出れないと、報告してちょうだい?」
「かしこまりました、お嬢様。」
…お嬢様…??いやまぁ、言葉遣いがよくアニメだのマンガだのに出てきそうだからなんとなく育ちはいいのかなと思ってたけど…本物のお嬢様…なの…??
「えぇ。私、実はrinyu-doの社長令嬢でして…」
へ??
「雪鈴さんの心の声ダダ漏れですよ?」
「あ、すいません!!!ってか、rinyu-doってあの…大手化粧品会社の?」
「えぇ。」
「すごい…」
「ふふ。ありがとうございます。でも雪鈴さんに先程話しかけられた方々は私何かとは身分が違います…私なんて底辺です…(笑)」
「rinyu-doの社長令嬢で底辺って何事?!」
