夢羽を家まで送って、私はすぐ家に帰った。
聞くと、夢羽は朝の10時から夜の9時まで、約11時間も南を待ってたらしい。
だけど南は来なかった。
待たずに帰ればよかったのに。
でも夢羽は優しいから待ったんだろうな。
とにかく、南と話したいけどアイツのメアドも電話番号も知らないし。
だからしょうがなく南の友達の中島 怜【ナカシマ レイ】を使うことにした。
こいつはいつも付きまとってくる奴。
あ、ストーカーって訳じゃなくて、なんか私に憧れ?てるんだって。
で、前に無理矢理メアドとか貰ったから怜にきこう。
プルルルルル……
『もしもし?菜奈ちゃんから電話なんて初めてじゃん!嬉しい!』
はぁ。うるさい。
「どーでもいいから南亜樹の電話番号かメアド教えて。」
『え!?菜奈ちゃん僕を置いて亜樹と何するつもり!?ひどいよ!』
「誰があんな奴好きになるか!夢羽を泣かせやがって」
私の圧に押されたのか、少し驚いてたけど、理由を話したら教えてくれた。
そして私は怒りを抑えながら南に電話した。