なぜ私はあのとき頑張れなかったんのだろう。もっと頑張れていたのならもっと輝けていたのだろうか
春が来て高校2年になって初めての登校日。
私は1人でイヤホンで音楽を聴きながら登校する。本当なら学校なんて活きたくない。でも、家のみんなに迷惑はかけたくないから仕方なく学校へ行くことにした。学校までは電車でも1時間くらいかかる少し遠めの学校を選んだ。電車に乗っている人はそこまで多くなく、乗っている人は朝早いからかウトウトしている。私はそんな人を気にしながら、ドアにもてかかっている。ドアからさしこんでくる太陽の光はとてもまぶしすぎるくらいだが、私の深く真っ暗な心には1ミリとも届かない。私はいつからこんな人になってしまったのだろう。あ、あの時からだ。私はその時に真っ暗な心になってしまったんだ。