片想い

「今日はありがとう。拓人くんもお休みの日に手伝ってもらっちゃってごめんね」
「全然大丈夫。いいとこみつかってよかったな」
「うん。ありがとう」
「滝澤先輩のことこれから色々教えてね」
「お前はそれしか頭にないのかよ」
「うるさいなー、ほんと小姑みたい」
「は?」
「はいはい、もうそこまで。気をつけて帰ってね」
「菜々美も今日はゆっくり休んでね。また明日学校で」
「うん、また明日」



「あ!洗い物私やります!」
「あ、今日はいいのいいの。まだ部屋の片付けもあるだろうし今日は大丈夫だから」
「ありがとう」
「一応料理は当番制だから、これからよろしくね」
「うん、わかった。そーいえば部屋、あんなに可愛くしてくれてありがとう」
「気に入ってもらえてよかったー。里香先輩とめっちゃ悩んだんだよねー。会ったこともなかったけど、想像して頑張っちゃった」
「ほんとに素敵だった」
「そう言ってもらえるとやった甲斐ある。じゃあおやすみ」
「おやすみ」


「はぁー。なんとか終わったー」
ガラガラ
「あ、」
「あ」
「部屋、隣だったんだ」
「、、うん」
「ほんとにいいところだね。お部屋もだし、人も。引っ越してきてほんとによかった」
「それはよかった」
「竹内くんはどーしてここに?」
「入学してすぐ滝澤先輩と仲良くなって、それで」
「もしかして入居者第1号?」
「まぁ」
「そーなんだ。もっと早く知ってればよかったなー」
「、、、」
「改めて今日からよろしくお願いします」
「よろしく」
「じゃあまた明日。おやすみなさい」
「おやすみ、、」