僕は大島家にやってきた。日本の大島財閥だけあって、敷地内の面積は相当な大きさ。
「神谷君、こっちだ」
旦那様は敷地内を軽く案内してくださった。
「まだみのりは帰ってないのか?」
「はい、まだご帰宅なされておりません」
「すまんな、そろそろ帰って来る頃だと思うんだがね」
旦那様はリビングへ行きソファでコーヒーをお飲みになった。
「そうだ寺内、神谷君に飲み物の入れ方を教えてあげなさい」
コーヒーを飲まれて気づいたのか、旦那様は執事の寺内さんに僕に飲み物の入れ方を教えるように頼んだ。
「かしこまりました。では神谷君ちょっとこっちに来てくれ」
寺内さんと共に僕は台所へ向かった。