〜サトルside〜


僕は、日本の約8割の企業を占めるあの有名な大島家へ執事として雇われることになった。


まだまだ見習い中の執事だから正直不安が大きい。


僕が雇われる時、大島家の旦那様である幸助さんにこんな話をされた。


「私に一人娘のみのりと言う子がいるだが、小さい頃に母を病気で亡くしてしまってそれからずっと寂しい思いをしてきてるんだ。しかも今、みのり専用の執事が怪我で入院中でいつ戻ってくるかわからい状況になっててな、それでまたみのりが寂しい思いをするのは私にとっても苦しいことなんだ。だから君を雇いたい」


旦那様は娘さんのことを何より1番に考えている。


「今入院してる執事が戻るまで、君には娘の世話を頑張ってほしい」


その旦那様の想いに僕は快く答えた。