「神谷サトルと申します。花野井執事がお戻りになるまで、私がみのりお嬢様のお世話をいたします」
新しい執事さんは、スラッとした体型に高身長、ニコッと笑った笑顔が特徴的でとてもキラキラしていた。
なんてかっこいいんだろう…
私はその執事さんにしばらく見とれていた。
「みのり?」
すると執事さんとパパは私を心配そうに眺める。
「あ、えっと、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いいたします」
執事さんは私の前で丁寧にお辞儀をした。
「神谷君、今日からみのりをよろしく頼むよ」
パパは彼の肩に手を置いてそう言った。
「お任せください」
また爽やかな笑顔で笑ってる。
今日から私のお世話をしてもらうなんてなんだが落ち着かないよ…
「じゃあ私はまだ仕事が残ってるから」
そう言うと、パパと専用の執事さんはリビングを出て行った。
そしてリビングには私と神谷さんだけが残っている。
「みのりお嬢様、僕にできることがあればなんでも申し付けください」
「わかった!なにかあったら呼ぶね」
「はい!では僕はこの敷地内の中を少し見てきます」
そう言うと神谷さんもリビングを出て行った。
一人残された私はリビングのソファに寝っ転がる。
「今日からどうなるんだろ…」
それだけ呟き、私は目を閉じた。