「ただいまー」
家へ帰ると、パパの執事さんが私を呼びにやってきた。
「おかえりなさいませみのりお嬢様、旦那様がお呼びです」
パパはもう家に帰ってきており、執事さんと共にリビングへ向かう。
「お、帰ってきたか」
リビングに入ると、パパがコーヒーを飲みながらソファに座っていた。
「みのり、相談なしで新しい執事を雇って悪かったな。ただお前に寂しい思いだけはさせたくなかったんだよ」
するとパパが私に謝ってきた。
「パパは昔から私に寂しい思いさせないようになんでもしてくれてるからすごい感謝してるよ。新しい執事さんがくるって聞いたときは相談なしになんで勝手に決めたんだろって思ったけど、それも私のために雇ってくれたんだよね」
「花野井さんはいつ戻れるからわからないけど、みのりはなにも心配いらないからな!」
パパはいつもの笑顔で笑っていた。
「さて、そろそろ執事を呼ぼうか」
パパはソファから立ち、執事を呼びに行った。
いよいよか、どんな人だろ…
興味ないとか考えてたけど、いざ会うってなったら緊張するなぁ。
「さ、入りなさい」
執事を呼びに行っていたパパがリビングへ戻ってくる。
"失礼します"
私の前に姿を現した執事は…