大阪に下り、警護の日を迎えた
休憩中の山中で
「斎藤 来い」
先日の使者が、私を呼んだ
「なんでしょう」
「殿が呼んでいる」
はぁ? いいの!?
私は、土方さんを見た
「行って来い」
面白がってる…
後ろ指を指されている気分になりながら
家茂様の輿の横に跪く
「少し歩きたい 伴してくれ」
「危険ではありませんか?」
「其方が守ってくれるんだろ?」
「まぁ」
輿から降りた家茂様と
警護の皆から距離を置く
私… 何者!?って思われているだろう
「堂々と話しをすれば
疑いを晴らせるだろう」
「いいのですか?」
「断った事を悔やんでおる
新選組は、其方のおかげで
とても良い組だとか?」
「ははっ 私は、皆に支えられているだけ
家茂様をお守りする事にやり方は、遠回りかもしれませんが
とても、良い仲間に恵まれたかと」
「それが、妬けるのだ」
「妬ける?」
「其方を… そばに置きたかった」
「そのように言って頂いて、嬉しいです
私は、家茂様をお守りする事だけを考え
新選組に身を置いております」
「嬉しいよ 俺を思ってくれて」
「友ですから!」
「だが、そばには、来ないのだろ?」
「断ったのは、家茂様でしょう!?」
「参った!其方には、敵わぬ!」
「一です!雪もそう呼んでおりました!」
「では、一と呼ばせて貰う」
「はい」
輿に戻り、再び列が動き出す
何も言われないのは…
相手が家茂様だからだろうけど
複雑な心中だ…
休憩中の山中で
「斎藤 来い」
先日の使者が、私を呼んだ
「なんでしょう」
「殿が呼んでいる」
はぁ? いいの!?
私は、土方さんを見た
「行って来い」
面白がってる…
後ろ指を指されている気分になりながら
家茂様の輿の横に跪く
「少し歩きたい 伴してくれ」
「危険ではありませんか?」
「其方が守ってくれるんだろ?」
「まぁ」
輿から降りた家茂様と
警護の皆から距離を置く
私… 何者!?って思われているだろう
「堂々と話しをすれば
疑いを晴らせるだろう」
「いいのですか?」
「断った事を悔やんでおる
新選組は、其方のおかげで
とても良い組だとか?」
「ははっ 私は、皆に支えられているだけ
家茂様をお守りする事にやり方は、遠回りかもしれませんが
とても、良い仲間に恵まれたかと」
「それが、妬けるのだ」
「妬ける?」
「其方を… そばに置きたかった」
「そのように言って頂いて、嬉しいです
私は、家茂様をお守りする事だけを考え
新選組に身を置いております」
「嬉しいよ 俺を思ってくれて」
「友ですから!」
「だが、そばには、来ないのだろ?」
「断ったのは、家茂様でしょう!?」
「参った!其方には、敵わぬ!」
「一です!雪もそう呼んでおりました!」
「では、一と呼ばせて貰う」
「はい」
輿に戻り、再び列が動き出す
何も言われないのは…
相手が家茂様だからだろうけど
複雑な心中だ…


