無敵の剣

今まで、悪くなっても
それなりに回復していた


今回は、私にもわかった



「私は……死ぬんですねぇ」




沖田さんにも、わかるようだ

ニコニコと力無く微笑む沖田さんに



「約束したんです
沖田総司を連れて戻ると」



細くなった沖田さんの手を握る



「私の刀を… 連れていって…
私の代わりに… 土方さんのそばに…
力になる

そして…

君を守る…」






沖田総司は、最期まで強い人だった





私は、偽りだとしても


沖田さんの妻になれたことを誇りに思う











沖田さん、さよなら