私は、コクリと頷いた



「そっか… なら… 
お前の心は決まってんだろうな」




永倉さんが眉をハの字にし、笑う



「土方さんから…左之を逃がすようにって
アイツとは、馬が合うなんてもんじゃない
自分の半身のように思ってる
身を引き裂かれるっつーか
でも、死なせるわけにいかねぇって…
仕方のない事だ
死ぬよりいい 土方さんの現状を考えたら
左之が生きて幸せなら…」



2人の友情に私は、目を細める



「悔しいのは、お前が土方さんのところに戻ることだ!
こうして、幸せなら諦めもつく!
俺は、こっちに来いなんて言えねぇ
お前が、無茶して怪我すんのイヤだから!
でも、土方さんはあっさり来いって言ったんだろ!?それほど、お前に信頼があるし
守る自信もあんだろう!
ああ… なんつーか、俺が幸せにしたかったな、と、まぁ… 思って…
総司が羨ましいし…
土方さんにゃ、敵わねぇ… ってことだ」












ん?













「聞いてるか?」








「…うん」