夏がすぎ、涼しくなった頃
「温泉に行きましょうか」
「「はい」」
九州から帰ったら…と言っていた約束が
色々あり、今になった
私達は、鈴木とは距離を置いている
帰ってから、伊東さんは、私達と鈴木の仲を取り持とうと必死に頑張っていたが
「仕事以上の関わりを持つことは、ない」
私が断言した為、伊東さんもついに諦めた
「藤堂君、斎藤君…
これから話すことは
君たちの胸にしまって欲しい」
湯船で、伊東さんが話し始めた
体を隠した私の隣に平助
私達の向かい側に伊東さんが移動した
「僕は… 永くない」
私達は、黙って続きを待った
いや、驚きで声が出ないだけかも
「九州に行っている間、考えていた
弟に何を遺せるか
君たちのような信用できる人物
人柄を含め、武に秀でた者を
弟のそばに置けたら、安心だなぁって
僕は… 弟の為なら、何でもするよ
たとえ、君たちに怨まれてもね」
伊東さんは、強かだ…
こうして、私達にわざとこんな話しをして
様子を見るつもりだ…
だが…
病であることは、本当だろう
「私達が、鈴木さんに力を貸せば
伊東さんは、安心するってこと?」
「そうしてくれると、嬉しいよ」
「俺は…」
私は、湯の中で平助の手を握る
「私がついてる」
平助が、私を見る
私が、頷いて見せると
「うん いいよ」
「ありがとう!!2人とも!!!」
「でも、鈴木の為じゃないから」
一応、釘を刺しておく
「温泉に行きましょうか」
「「はい」」
九州から帰ったら…と言っていた約束が
色々あり、今になった
私達は、鈴木とは距離を置いている
帰ってから、伊東さんは、私達と鈴木の仲を取り持とうと必死に頑張っていたが
「仕事以上の関わりを持つことは、ない」
私が断言した為、伊東さんもついに諦めた
「藤堂君、斎藤君…
これから話すことは
君たちの胸にしまって欲しい」
湯船で、伊東さんが話し始めた
体を隠した私の隣に平助
私達の向かい側に伊東さんが移動した
「僕は… 永くない」
私達は、黙って続きを待った
いや、驚きで声が出ないだけかも
「九州に行っている間、考えていた
弟に何を遺せるか
君たちのような信用できる人物
人柄を含め、武に秀でた者を
弟のそばに置けたら、安心だなぁって
僕は… 弟の為なら、何でもするよ
たとえ、君たちに怨まれてもね」
伊東さんは、強かだ…
こうして、私達にわざとこんな話しをして
様子を見るつもりだ…
だが…
病であることは、本当だろう
「私達が、鈴木さんに力を貸せば
伊東さんは、安心するってこと?」
「そうしてくれると、嬉しいよ」
「俺は…」
私は、湯の中で平助の手を握る
「私がついてる」
平助が、私を見る
私が、頷いて見せると
「うん いいよ」
「ありがとう!!2人とも!!!」
「でも、鈴木の為じゃないから」
一応、釘を刺しておく


