私を心配して慌てる平助は、真っ青だ



私は、平助を引っ張った



立ち上がろうとしていたから
蹌踉めいて
私の方へ倒れてきた



平助を抱きしめる




「ごめんっ!!」


私から離れようとするのを阻止する


「行くな 平助がいてくれたらいい
ちゃんと寝るから、どこにも行くな」



私がこんなことをすると思っていないから
平助は、戸惑っていた



医者を呼ぶ使命感と私をひとりに出来ない

その狭間で




「平助… 行かないで…」




平助は、私を抱きしめた




「大丈夫!俺がいる!安心して寝なよ!」




「うん」















目が覚めると
いつの間にか、布団に寝かされていた


「気分どう?」


「悪くない」


「じゃあ、部屋に戻る?」


「平助、一緒に寝よ」


「何言って/////そんなの俺、保たない!!」


「ふふっ 病人を襲うわけないし
変なことしたら、返り討ちにする」


「酷ぇ… はぁ 仕方ねえか…
我慢! 我慢! よし!寝るぞ!!」





人肌恋しいというやつだろうか



ひとりになりたくなかった




色々考えて、悩んでしまいそうだったから






何で血を吐いたんだろうって…