舞蝶-マイチョウ-

美桜「じゃあ、自己紹介も終わったし、同盟の話をしようか。」

私は真面目になり、雰囲気を変えた。ちなみに私は、真面目になると口調が男口調になるの。

聖夜「ああ。」

美桜「同盟とは言っても、まだ総龍がどれほどの実力を持っているのかは知らない。」

そう、私達はまだ実際に総龍の喧嘩を見ていない。だから実力も分からない。このままでは同盟は組めない。

新「では、僕達の喧嘩も実際に見てもらえばいいのでは?」

さすがは新、頭の回転が早いわね。

美桜「その通りだ。総龍は知ってるか?1週間後に全国No.6の族、毒龍が総龍を攻めてくること。」

聖夜「……は?嘘だろ…?」

は?まさか知らなかった?

周りを見ると、総龍が全員驚いていた。

美桜(あぁ、これは誰も知らなかったんだな……しかも、新まで……)

美桜「まぁ、とにかく攻めてくる。その時に私達は総龍の倉庫のどこかに隠れて喧嘩を見る。それでいいか?」

全員がコクリとうなずいたのを確認した。

美桜「じゃあ、そうする。また1週間後に総龍の倉庫に行く。……あと、新!」

ビクッ

私が新の名前を呼ぶと、驚いたのか、少し肩がゆれた。

美桜「お前が情報を管理しているのなら、ハッキングをしっかりとしろ。お前の得る情報で、喧嘩の勝敗が決まる。今回のように気づかなかったらどうする?いきなり攻められて、勝てると言い切れるか?」

新「……いえ…言い切れません………。」

美桜「情報は多ければ多いほど有利にもなる。しかし、間違った情報に惑わされるな。真実を見抜き、正確な情報のみを伝えること。これがお前の役割だ。これから先、今回のような事がないようにしろ。多分大丈夫、という考えを持つな。そんな甘えが命取りになる。いいな?」

新「…はい。」

ここまで言えば大丈夫だろう。

私は総龍の喧嘩の実力よりも気になっていることがある。舞蝶の傘下を作るときもずっと重視していたことだ。総龍はどうだろうか…。それが何なのかは後で分かるだろう。