いつもと同じように彼の家に向かう


家に着き、インターホンを鳴らす



彼の母がドアを開ける



「はーい、どうぞ~」



「失礼します」


と軽くお辞儀をした




階段を登る時に聞こえる彼の声


配信をしている時の声だった。



邪魔しちゃいけないと思い階段を降りようとした時


「ちょっとトイレ行ってくるね~♪」

と彼がドアの向こう側で言った


私は早めに降りようとした時


後ろのドアが開き、彼が私のことを見る。



「あ!来てたんだ!入ってってよ!」


ちょっと言い訳を考えた



「忘れ物取りに来ただけだから」と慣れている笑顔で答えた。


「そうなんだ..でもせっかく来たんだし入ってってよ!」


入りたくなかった。


「ありがとう、じゃあ入るね」


「うん!」嬉しそうに彼は返事を返した



ドアを開ける




相変わらず散らかった部屋





私はソファーに腰掛ける




彼の部屋にある本棚を見つめ
マンガを1冊手に取る



その時ドアが開き彼が入ってきた



床に座り、パソコンの前でマイクを固定し話す



完全に壁が出来ていた

壁が出来ようがどうでもいいと思った


散らかった部屋は変わらず

彼は変わる

私は変わらず

彼はどんどん変わる



なにを思ってんのよと心の中で呟き
ソファーに座る




時間を忘れてしまうくらいここにいた



私はベッドの上にいて



隣には彼が寝ていた



窓を見ると朝6時頃の景色と同じで



腕時計を見ると



朝の6時



寝てしまったみたいだ



彼の寝顔は子どもみたいだった




まつ毛は長く、男とは思えないほど色白で
鼻が綺麗で、ピンク色の唇



髪は少し長く、茶色に近い赤の髪。



キャラクターがプリントされた長袖



肩幅少し狭く



お風呂に入った後なのか
シャンプーの香りがした



私は早く帰らなきゃと思い

早めに彼の家を出た




彼は気を使ったのか、私の縛った髪のゴムを解いてくれていた。



自分の家に向かいお風呂に入る時間はないと思い、
着替えて顔を洗った。髪を縛り、履き慣れたハイヒールを履き会社に向かった。