ばあちゃんは読んでいた本を閉じ嬉しそうに



「おはよう、こっちこられ~」



「おはよう、起きてたんだ」



「起きとるよ~、早く目覚めるんやぜ」



「元気そうでよかった。」



「そうけ?あんたも元気そうやね」



「うん、元気だよ」




と会話をし、私はまた来るねと約束を交わす






帰り際の時にばあちゃんは私の後ろ姿を見て




「あんた、いい女なったね~。すっごく綺麗やわ」




と言っていた。





私は「いい女」という言葉に少し違和感を感じた。








ホテルに戻り、仕事を進める



すこしだけ上手くいった気がした



そして夕飯も食べずに眠りに落ちた



朝起き、準備する




そして今日も会いに行った




会話をする。




ばあちゃんに伝えた




「私そろそろ地元に帰らなきゃいけないんだよね」




ばあちゃんは少し目をうるうるさせた
私はそんなばあちゃんに
「大丈夫、来月も来るから。」


ばあちゃんは今にも泣きそうだ

ここ数日ばあちゃんは歩けなかったが、歩けるようになった




私はばあちゃんのことを抱き寄せ「また来るからね」と約束を交わした。




ホテルから荷物を持って会計を済ました



駅は歩いて数分



歩いて、駅に着いた



新幹線に乗り地元に帰った




新幹線の中は人が少なく快適だった




乗り換えの時私は大事なものを一つ落として歩いた





その大事なものは目には見えない