なんとか九州に着いた


だがばあちゃんのところには行けない




予め予約を取っていたホテルに泊まり



仕事をした



会社にも数日間休みをもらい今ここにいる




なんだか疲れた




駿人は今頃配信か。


行ってみた




薄っぺらい子達


顔の見えない誰かに謝りながら話す駿人



一方的な愛をぶつける彼女達は


妄想の中じゃ腰を振ってニヤニヤしながら大合唱



ほら始めた


いかがわしい配信


それを聞きながら「好き」や「可愛い」を零し


なにがしたいのか。

出た

「○○○くんと付き合いたい、、」



そんなこと言って夢でも見てるの?


駿人はそんなコメントを濁す。


これであなた は十分でしょう。


求めているものなんて返ってくるわけないのになんでこんなにも必死なんだろう。





「「好きじゃなくなった」」」





なんて言葉は簡単に零すくせに。



お前なんかさ
お前なんかさ



張り付いてたクセに虚勢を張る姿


いがみ合い対抗する彼女達


きっと気付かないまま沈む姿は滑稽で


取り合い、奪い愛、奪い合う


哲学の破片を合わせたかのような嘘


平等に息を与えられない苦しい呼吸をする彼女達



あなたは浅瀬でぴちゃぴちゃしているのでしょう?



暗くて狭いでしょう?



抜け出せない程沼に足を引っ張られ、



優勢種だと勘違いをする。



自分の言葉を失ってまで見たい景色なのかしら



まだ這い上がれない



遠ざかる光を手で掴もうとするが意味はない。




簡単に命を落とし息絶える。




「「命の無駄遣い」」なんて言葉が浮かぶ。




本当に本当にこの世界は無駄遣いばかりだ。





日常放棄とも言える






さようなら。