「別に。殺したいから殺すだけよ。」
「君がこんな危険な物を持つのはいけないんだよ。」
「あんたには、関係な・・・」
私がそう言いかけたその時、突然抱き着かれた。
「さ、さっきからなんなのあんたっ・・・」
「あのね。僕、人造人間なんだ。」
「は?」
さっきから、こいつの行動がおかしい。
何を考えている?
「僕は、殺されないように造られたロボットなんだ。」
「じゃあ、私はあんたを殺せないの?」
「そうだよ。」
彼は平然とそう言って手を離した。
何だろう・・この気持ち。
よくわからなくて混乱しそうだ。
「とりあえず、友達になってくれる?」
「い、いいわよ。」
「やった。ありがとう」