〜希side〜

「…希?起きてる?起きてたら聞くだけ聞いて」

怜の言葉が聞こえる

私は返事をしようにも体から拒否反応が出て声が出ない

「途中までしか話聞けなくてごめん」

怜は続ける

「もう1つ信じられないだろうけど、」

怜は重たく口を動かす

「俺、タイムリープしようと思うんだ」

…は?

怜の言葉が重く心に響く

「こんなに希を傷つけて隣にいようなんて思ったらダメだから」

なんで

「それならいっそもう一度好きになる前に」

何をしようとするの…

「戻りたいと思ったらダメ「人の気も知らないで!何言うの!」」

私は叫んだ

「私がいつ傷ついたって言うの?タイムリープして?好きになる前に?私が何をそんなこと望んだって言うのよ!」

「でも俺は確かに希を傷つけた」

「だからなんなの!?」

怜が言うのにも叫ぶ

「タイムリープしたいならすればいいわよ!でも私を理由にタイムリープしないでよ!

…私が早く応えないから?

私が泣いたのがダメだった?

響きの名前を出したから?

…全部人のせいじゃない!そんなことでタイムリープ使うなんて意味の無いことよ!」

「…分かった。俺落ち着くわ。希も落ち着け、…俺は一度タイムリープした。それは希はまだ覚えてないようだが俺は希を川に落とした」

…は?

「手が滑った。だがそのせいで希は溺れ死んだ」

え、死んだ?

死という言葉が頭に浮かぶ

「そこでタイムリープして助けた。で、タイムリープする前に希に見て思った。この命希のためなら落としてもいいかなって」

…大袈裟

「それなのに俺はまた傷つけた。今度は精神的に
もう一度タイムリープ出来たら…って」

「そんなの…、私がする前から…」

「え、希はタイムリープしたの?」

「した…けど多分その話がホントなら私は怜がタイムリープした後、私がタイムリープした」

「え…」

「私は小学校のときいじめられた。怜と周りの人達に。それで耐性はついてる。