それ、私も、気になってた。



「あれは、私の能力です。
私の能力は、治癒と消滅、それとこ………」



止まった。



「それとこ?」



詩鳴が、聞いた。





「なんでもありません。」





「私は、小さい頃から、なんか、賢かったらしくて、そのせいか、事件に巻き込まれて、5歳くらいから、記憶が無いんです。少しは、思い出しましたけど。
能力は、5歳前から、ありました。生まれつき、出来たんです。」





そっか。



「へー。大変なんだね。あ!次の人どうぞ。」




返し方が、やばい!




「あ、はい。私は、ウサギって言います。色々よろしくお願いします。」



the普通!




「ほら!チェシャ!」



「うん。
チェシャです。黒猫です。よろしくです。」




大人しい子なのかな?




「エリックでーす。悪魔だよ!よろしくピーナッツ!」



うーん?厨二病かな?




「アリエル、デース!天使だよん。よろしくぴー!」




この子も、厨二病かな?




「……あ!はい。終わりました!では、



ようこそ、密羽家へ!」







*部屋決め中。



「部屋は、相部屋とかになるけどいい?」



「大丈夫です。あ。三人抜いてもらっていいですよ。ウサギと私のスペースで十分です。」




「え?………分かった。」






*みんなおやすみした後。





「相部屋、よろしくお願いします。秘鳴さん。」




「うん。よろしくね。でさ、話したいことあるんだけど、いい?」



「はい。」




「なんで、三人抜いてもらっていいですよ。って、言ったの?」




アリスの肩に、黒猫が乗った。



「1人は、天使で、1人は、悪魔で、1人は、黒猫だから。」





え?




「その肩の猫も?」



「うん。」



パラレルワールドが、あるなら、ありえるか。


「二つ目の質問。能力は、一つだけじゃないね。」




動きが止まった。動揺してる?




「うーん。これに関しては、よく分からないんだよね。あのさ。実は、私の髪の毛、元々は、単色。白一色だったんだよね。


目の色は、赤、青。場合に応じて、黄、緑。それが、その四色プラス、2色が、メッシュに、それぞれ、小さく単色で、入ってるから、何かあるのかな?と思って、能力を出したら、変な、能力が、二つ出たんだよね。


それが、“創造”と“コピー”。手から、想像したものが出せるの。目は、ピンクになる。

あ!まとめると、

*治癒を使った時は、黄と緑。
*創造したときは、ピンク
*消滅させた時は、緑。

というわけです。

あ!他のみんなには、言わないでください。心配をかけたくないし、新しい世界に、新しい生活が、始まったばかりだから。」


無理してはいなさそうだけど、なんか、事情抱えてそう。
今だけ、頷いとくか。


「そっちの事情は、よくわからないけど、分かった。じゃあ寝ようか。」



「はい。」




そして、私たちは、眠りについた。










第1幕END