「ねぇ、秘鳴!僕も連れてってよ」

二人が私に意思を表明してくる。

「俺も連れてけ!!」

だけど、はっきり言って

「二人は、連れていかない。」

私は、言い放った。

「どうして!!」

二人は、困惑する。


「ん?二人には、ここに残ってやってもらいたいことがあるから。」

「それは、なに?」

壱鳴が、言う。


「壱鳴には、過去に大きな門が現れた形跡と、白制のこと。」

私は、壱鳴に指を指して言う。

「愛鳴には、黒制のことと、家族のこと。」

そして、愛鳴に、指を指して言う。

「そして二人合わせて私が帰ってくるまでの課題は、黒白平等な、学校にすること!!」

最後に、二人同時に指を指していう。

「二人に、やって欲しいんだ。私は、あの子達についていく。遅鳴兄もいるし。何よりあいつらのことの結末を見届けたいんだ。」

私は、静かに言う。

二人は、沈黙をするが、最後に私は、

「留守をよろしく頼めるかい?」

と言った。

すると、二人は、参ったように、

「しょうがないなぁ。そこまで言うなら、叶えてやりやしょう!」

「いいよ。留守は、任せてよ。」

と、言った。


私は、二人の頼もしい(ちょっと言いすぎかな?)兄弟がいてくれて嬉しいと思った。