「ん?……」





私は、後ろを振り返った。






「どうしたんだ?ウサギ。」







なにか聞こえた気がしたのだけれど……





「何でもないよ。――マッド―― 」







私がそう言うと、マッドは、踵を返して、進む。





あの声は、アリスだった気がする…


もし、アリスだったら、ごめんなさい。

さようなら。



「(アリエル!)」


「(はーーい?ご主人。お呼びですかぁ?)」


ふわふわ飛んでやってきた。


「(アリスへのプレゼントとして、明日、学校の教師、生徒を含め10人意識不明にして来て。)」



「(了解です。ご主人様ぁ〜。)」



ふわふわ飛んでいくアリエルの姿は、もう悪魔に見えた。


私も、酷いやつかもしれない。


長男さんとアリエルの、恋の事情を利用して操るなんて――



でも、もういいや。


次は、ちぃなを、狙おうかなぁ?


ふふっ。


ありがとう。アリス・秘・ユピテル。


私からの感謝で、プレゼントを、たくさん上げるわ。



ふふっ


くくくっ


あははっ



あははははははははははw w










第5幕 END