校長室まで行くと、校長先生に、


「これから、朝の集会があるので、そこで、みんなに君らを発表しよう。と言われた。」


なぜ、君ら、なのかというと、校長室には、ウサギもいたからだ。


正確には、現在、校長室には、私、秘鳴、愛鳴、ウサギがいる。





私たちは、校長せんせーに、言われた通り、体育館に向かった。




私たちは、体育館の舞台に上がり、校長先生から、


「今日は、新しく転校生が入る。
アリス・ユピテルさんと、
ウサギ・ユピテルさんだ。
転校してきたばかりなので、分からないことがある。ので、みんなは、教えてあげるように!
学校の事は、アリスさんは、密羽 秘鳴、お前に任せる。ウサギさんは、密羽 愛鳴、お前に任せよう。」


と言って簡単に挨拶が済まされた。


私とウサギは、舞台から、しばらく降りれなかった。

別の先生が話していたので、邪魔にならないように、終わるまで舞台袖にいなさいと校長先生に、言われた。



私たちは、しょうがなく、舞台袖で、話を聞いていた。


2、3人の先生が話しただろうか、次の先生が舞台に上がる時に私は、不思議と顔を上げていた。



なにかが、ほかの先生とは、違う雰囲気を持っている先生だ。



黒髪の青メッシュの先生。



闇が深そう…みたいな、でも爽やか先生的な。よく分からない。不思議先生だ。



「えー。来月にある、マラソン大会の件ですが、優勝した組は、再来月の林間学校で、なにか好きな企画をしていいと、学園長からの指示でした。」




そう言って、不思議先生は、舞台を降りていった。





朝の集会が終わると、私たちは、舞台を降りた。


下に降りると、秘鳴達が待っていた。



「アリス。こっちきて。教室を案内するよ。」

「ウサギ!こっちだ。来い。」



二人の家との態度の違いに、驚いた。


ウサギは、少し怯えている。


だからなのだろうか?私は、ウサギに、



「大丈夫だよ。アリエルがいるし。安心して行っておいで。」


と、コソッと言った。



ウサギは、こくんと頷くと、愛鳴の後ろについた。




「さよなら兄さん。また会わないことを祈るよ。」


「えー!秘鳴っち辛辣ー!まぁ、思っていることは、一緒だけど。」



そう二人は、言って、別々の校舎へ向かっていった。


私は、驚いたが、秘鳴について行った。