野獣に愛されたお姫様





「お、おいし〜!!!」



「フッ。よかったな」



潤が優しそうに微笑んだ。



な、な、なにこれ!?わたしの好みの味付けそのもの!



この絶妙な加減のケチャップご飯にふわふわの卵!そして具材もわたしは玉ねぎが嫌いだからそのかわりに人参やピーマンを入れるのも知ってる!!



「なんで私が玉ねぎじゃなくて人参とピーマンを使うのを知ってるの!?」



「音羽の好みを把握してるのは当たり前だろ?」



当たり前?ん?どう言う意味だろう…。



でもこのオムライス最高だよ!!



わたしは至福のひとときを済ませお風呂に入りお布団に入った。



「で、なんでまだ潤はいるの?」


一向に帰る気配がない潤に聞いてみる。


「音羽が寝たら帰るよ」



潤があまりにも優しい顔でそう言うのでわたしもなにも言い返せなくなってしまった。




「ありがとね、潤」



「どういたしまして」



わたしは目を瞑るとやはり疲れがあったのかすぐに眠りにつけた。



「あまり心配をかけさせないでください、お嬢様」



そう呟いた声は夢の世界にいたわたしには届かなかった。