この世の終わりは、いつ来るのだろうか。 一時期世間で騒がれた地球の終わりなんて日も、気づけばとっくに過ぎていて。 この世が勝手に終わって、まるで初めから無かったかのように、何もかも消えてしまったらいいのに。 そんな願いをかけたって、結局終わらなかった世界に期待するのだって、もうやめてしまった。 「…はぁ、」 ため息をひとつ吐き、自転車を漕ぐ足を止める。 ジリジリと鼓膜に縋り付く蝉の声が鬱陶しい。 「……………暑い」 そんな高校3年目の、真夏。